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映画『特捜部Q ~Pからのメッセージ』を観ました!(^ω^)♪ [映画]

これは劇場公開から3ヶ月~半年は待たされるのかな・・・と殆んど諦めの境地でしたが、先行レンタル万歳ですね![ハートたち(複数ハート)][猫]


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『特捜部Q Pからのメッセージ』
(原題 Flaskepost fra P)
2016年デンマーク・ドイツ・スウェーデン・ノルウェー合作 ハンス・ペテル・モランド監督作品 112分
出演: ニコライ・リー・カース、ファレス・ファレス、ポール・スベーレ・ハーゲン、ヨハン・ルイズ・シュミット、ヤーコブ・オフテブロ、ソーレン・ピルマーク 他



名も知らぬ遠き海より、流れ着くボトルが一つ♪・・・なあらすじ

「特捜部Q」―未解決事件を専門に扱うコペンハーゲン警察の新部署である。今回「Q」のカール・マーク警部補とアサドのコンビが挑むのは、海辺に流れ着いたボトルメールの謎。ボトルから取り出された手紙には「助けて」との悲痛な叫びが。書き手の名前の頭文字はP。だが手紙の損傷が激しく、内容の完全な解読は難航した。Pはどうやら誘拐されたようだが、過去の記録に該当する事件は見当たらない…。
北欧を代表するミステリ賞「ガラスの鍵」賞に輝く著者の最高傑作!人気の警察小説シリーズ、第三弾。


アサドの腹筋はいつか拝めるんですかね?( ̄▽ ̄)♪ ←!? な予告編どうぞ!




それでは感想です。
多少のネタバレ有りですのでご注意ください。

たぶん第3弾は前作の『キジ殺し』の数日後という設定でしょうか。
カールの精神状態が限界に達したようで、数日間の休職中でした。
・・・前作の結末があまりにも衝撃的でしたから、カールは相当な精神的苦痛を感じたでしょうね。
心から救いたいと願った人を結果的に救えませんでしたから(ノд-。)クスン

『キジ殺し』から特捜部Qに加わった敏腕秘書のローセとアサドのボクササイズのシーンが良かったです。
ローセの力強いパンチをミットで受けるアサドですが、途中からローセがアサドのみぞおち辺りを連打するんですよね。
すんごい力いっぱい[猫]
ローセのパンチを褒めながらも、全然効いてないアサドの余裕綽々な笑顔がまた堪らなかったです。
いや~・・・きっと素晴らしい腹筋をしてんだろうな~・・・と(* ̄ー ̄*)
私も混じりたかった。 ←!

この作品『Pからのメッセージ』は、海岸に流れ着いたメッセージ入りのボトルから話が進んでいきます。
ところどころ消えかかった文面を解読していくのですが、どうやら子供が書いたもので、誘拐され助けを求めている。
子供の悪戯とも取れてしまうような手紙の入ったボトルを、発見した人が警察に通報するのも凄いことですが、この手紙から捜査を進める特捜部Qも凄いですね。
これがラストへの感動的な前ふりになっていて、とても良かったです。



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手紙の文面から書いた人物が子供で、Pで始まる名前だと推測したカールとアサド。
この子供が生きていることを信じ、捜査に乗り出します。
そして今回も、ちょいちょい挟み込んでくる笑いが堪りませんでした。
科学捜査班に手紙の解読を依頼していたのですが、そこのドクターとのやりとりがもう!
解析結果よりも、どうやって手紙を解析したか蘊蓄(うんちく)を語り始めるドクターですが、それをを遮ってPCの結果を見ちゃうカール!
その時のドクターの表情が最高でした( ̄ー ̄)
すんごい睨むんだもん(笑)[ハートたち(複数ハート)]
その後小学校に聞き込みに行く二人ですが、カールが子供の工作を触ってパーツが取れちゃうところとか!
カールのリアクションがもう!ʅ(‾◡◝)ʃ [かわいい]

至福!![ハートたち(複数ハート)]

そんな観ている者のツボをくすぐるニクイ演出目白押しですが、この作品は基本シリアス調に進んでいきます。信仰がテーマのようですね。
犯罪の被害者も加害者も宗教で繋がっていましたし、カールとアサドの宗教観についての熱い議論も見ものでした。
やっぱりカールは無神論者で、アサドは名前と外見で一目瞭然のイスラム教徒でした。
ブラックホール(科学?)を信じるカールと、何か偉大な存在や人生の神秘を信じるアサド。
このカールとアサドの宗教観対決。
長年貫いてきたお互いの信念が、そうそう簡単に折り合いつくはずもなく。

カール  『そんな態度じゃフライドポークのパセリソース添えを食わさんぞ』
アサド  『・・・・・・・笑えませんよ』

で一時休戦します。
カールの冗談でアサド全く笑えず!![猫][ハートたち(複数ハート)]
ああ・・・・愛おしい・・・・( ´´ิ∀´ิ` )[黒ハート]

そして私の笑いのツボが最高潮に達したのは、誘拐の被害児童の家をカールとアサドが訪問した時でした。

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一作目の『檻の中の女』で犯人に素手で顔をボコられたカール。
二作目の『キジ殺し』では加害者であり被害者でもあるキミーに、鉄の棒で顔をフルスイングされたカール。

・・・・・・三作目の『Pからのメッセージ』では、被害者の父親に顔をボコられたよカァァール!!∑(゚ω゚ノ)ノ

顔面に業を背負った漢、カールは健在でした[黒ハート]ほっこり  ←!
やっぱ的に見えてんだな。
カールの顔からいつ餡子がはみ出しちゃうのかと、ヒヤヒヤしましたよ私は。


この作品は犯人も早い段階で分かります。

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この犯人がまた本当に気の毒な生い立ちで・・・
だからと言って連続誘拐殺人だなんて到底許されるような行為ではないのですが、犯人は本当に気の毒な暴力を継続的に加えられた末に、狂ってしまったような人でした。
信仰で救われる人もいれば、信仰で不幸になる人もいます。
特捜部Qシリーズを観て感じるのは、犯罪者を捕まえて罪を償わせたり、犯罪を悔い改めた人の更生も勿論大事ですが、犯罪者を作り出さないことも大事なのだと。
これは本当に大事なことだと思いました。
犯人の最期が、まるで洗礼を受けている子供のようで、なんとも言えない切なさも感じました。


奇跡的に発見されたP(ポール)からのメッセージ。
何故今このタイミングで特捜部Qのカールとアサドに渡り、子供たちを救うことが出来たのか。
ラストで見せたカールの男泣きのシーンが本当に素晴らしかった。
世界に絶望しかけていた無神論者のカールに、少し変化が現れたようです。
人生には何らかの偉大な力が働いていて、神秘に満ち溢れているのかもしれない。

カールの最後のセリフが好きです。

「子供たちを見ながら思ってた
全く無知な奴らだ。
夢なんか持って
何にも分かっていない。
・・・・だが、それで良いんだな」

私もそれで良いと思います。
心も体もボロボロで、それでも事件解決のために奔走するカール。
無神論者ではあるし、宗教の教えを意識して行動している人ではない。
そんなカールの姿にこそ、私は神の存在を感じました。


ヘリ、ブラボー、ウイスキー、以上! .+:。(´∀`)゚.+:。
(観た人にだけわかるネタ)



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