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『ハンガー・ゲーム FINAL: レジスタンス』の感想!((((;゚´・ω・)ω・`;゚)))) [映画]

劇場に観に行って感想を書きそびれていた『 FINAL: レジスタンス』の感想を、やっと書きます。
このあとちょっと時間かかるかもですが、『ハンガー・ゲーム FINAL: レボリューション』の感想も別口で書くので、しばしお待ちを[猫][かわいい]

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『ハンガー・ゲーム FINAL: レジスタンス』
2014年アメリカ  フランシス・ローレンス監督  122分
出演: ジェニファー・ローレンス, ジョシュ・ハッチャーソン, リアム・ヘムズワース, ウディ・ハレルソン、フィリップ・シーモア・ホフマン、ジュリアン・ムーア  他


カットニス萌え必至!な予告編どうぞ[手(パー)]



とっても楽しみにして、喜び勇んで見に行った作品です。
・・・・・が!!観てみたら何とも複雑になる、戦争の映画でした。
それはそれは恐ろしい、戦争の映画でした。
作品としては悪い出来ではないです。
というか私は映画ハンガーゲーム自体が好き・・・
いや、ジェニファー・ローレンスのカットニスが好き!萌えて堪らん!![猫][黒ハート] ←!
なので、それだけに何とも形容し難いモヤモヤに襲われました。
私はハンガーゲームの原作を読んでいないので、細かい部分の原作との相違は分からないのですが、この作品はかなり精神的にダメージを与えてくる作品だと思います。
作品が駄作とかそういう意味でなく、戦争ってこういうものなんですよね。
血で血を洗う、報復の螺旋・・・・
やられたらやり返す!の繰り返しなんですよ。
今まさに私たちの現実世界で起きている戦争の本質が、この作品で描かれています。

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ジュリアン・ムーア演じるコイン首相の思惑通りに、革命軍のプロパガンダに利用されるカットニス。
本当のところ戦いはもう、うんざりなんです。
それでも革命のプロパガンダ映画を撮影する為に、最前線の野戦病院へ慰問するカットニス。
・・・・自分がどんなに逃げたくても、逃げられない。
彼女はもう圧政に苦しむ民衆の希望として、民衆の戦う力の源、マネシカケスとして浸透してしまった。

そしてスノー大統領率いるパネム軍によって、野戦病院は空爆される。
そこには怪我人と一般人しかいないのに・・・・(´・ω・`)
(誤爆じゃないでしょ?現実的に。ねえ?)

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怒りに駆られたカットニスが、パネム軍の戦闘機を火薬付きの矢で射るシーンです。
ここは観た人の大半がカットニス、ゲイルと共に怒りを感じ、戦闘機を撃墜する姿に少なからず共感するシーンだと思います。
無残にも空爆で虐殺された民衆の敵を討つ、一見感動的なシーンです。
ですがすぐに、その報復の恐ろしさに身震いを感じました。
(現実と照らし合わせてタイムリー過ぎるのがなんとも・・・)

前作『ハンガーゲーム2』で行方不明になった、心優しき怪力少年ピータですが。

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スノー大統領に捉えられ、拷問の挙句に洗脳を受けます・・・
なんて痛ましい・・・ピータ・・・(´;ω;`)


本作でジェニファー・ローレンス演じるカットニスが歌っている『The Hanging Tree(縛り首の木)』という曲が有ります。
この作品を象徴するような曲です。
イメージビデオが有るのでどうぞ。



ジェニファー・ローレンスの歌声が本当に素晴らしいです。
お世辞にも洗練された美しい歌声とは言えませんが、私は大好き。


私はこの作品を観て、とてつもなく恐ろしく感じたんですよ。
『The Hanging Tree(縛り首の木)』を歌うプロパガンダ映画のカットニスを観た民衆たち。
死んでいった愛する者のため、次世代を担う子らのために、または自分自身のために、この曲を歌いながら様々な思いを抱いて革命に身を投じて散っていく人々。
一見、感動的で美しささえ感じるこの光景。
彼等はスノー大統領の圧政に苦しみ、自由になるために戦っています。
それ自体は間違っているだなんて思いません。
誰だってこんな目に遭えば抵抗するでしょう。
しかし、こんな切実な思いが有ったとしても、破壊や殺し合いが美しい筈もなく。
戦争というのはどんな正当性が有ろうが、本当に恐ろしいものなのだと気付かされる作品です。
やられたらやり返し、やり返された人がまた相手にやり返す。

なんて恐ろしい・・・・・

(現実の世界ではこれに加え、その争いに巻き込まれた人が加害者を攻撃し、その加害者への攻撃に巻き込まれた無関係な人々がまた加害者を攻撃し、なんの関係もない第三者が首を突っ込んで引っ掻き回す・・・それを利用して金儲けしようとする人、のし上がろうとする人まで現れて・・・が付いてワンセット。)

一人一人が本当の敵を見極められなければ、血で血を洗う争いは泥沼化するだけ。

こういった部分に目を留めずに、ただの娯楽作としてこの作品を観ると、かなり違和感を感じると思います。
かなりつまらなく感じると思いますよ。
本作は続編の『ハンガー・ゲーム FINAL: レボリューション』と合わせて一つの作品だと思うので、必ず観ることをお勧めします[かわいい]




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