SSブログ

今夜は読書感想文♪ [読書]

第144回芥川賞を受賞した、西村賢太さんの『苦役列車』について
語りたいと思います。

CIMG0384.JPG

先ずこの作品を知ることとなったのは、テレビのNEWSか何か
だったと思います。
衝撃を受けました・・・。だって、インタビュアーの、「受賞の知らせを
聞いたときに、一番最初に何を思われましたか?」とかいう質問に
対して、「これから風俗にでもいこうかな・・・と思ってました」ですって。
私はテレビの前で、ぽかーんとした後に、「嫌ああああっ」[がく~(落胆した顔)]と、
普通に声に出して、どん引きしました(笑)
私は興味無いし、読まないし!くらいのもんで、その時のことは
すっかり忘れていたのですが・・・
色んな所で話題になってるんですよね。流石、腐っても芥川賞効果
(なんてことを・・・)
色んな方がレビューを書いているのを読んで、その中には女性も
意外と多くいる。どの方も口を揃えて「描写が下品」「とにかく下品」
みたいなことを書いていました。
でも、どの方も作品自体をけなしてはいないんですよ。
で、西村賢太という人物に嫌悪感を持ったままでは、なんか癪だし、
これだけ多くの女性が読んで後悔しない作品であるなら、読んで
みてもいいかな・・・と私も思い立ち購入。
数か月前になりますが、読んでみました[黒ハート]

何と言いましょうか・・・奇妙に引き込まれますね!
見てはいけないモノ、知ってはいけないモノに出会ったときの感覚に
ちょっと似ていました。
私が今まで気にも留めなかった人たちの生活が、詳細に書かれて
いて、本当に引き込まれる。
数時間で完読してしまうくらい、退屈はしませんでした。
そして、なんて率直に赤裸々に書くのだろうか・・・
私小説とは自らの体験や、自分をネタにして書く小説のジャンルで
あることは何となくは知っていましたが、ここまで書いていいのかと。
ここまで自分を曝け出して、この人は辛くないのだろうか。
・・・きっともう、そんなのは嫌ってほど味わったからこそ書けた作品
なのではないだろうかと、手前勝手に感じました。
西村さんの「この小説を読んで、多くの人に”自分よりダメな奴が
いるんだ”と思って安心していただければ、それで満足です」という
言葉が思い出されます。
確かに下品な描写、目白押し。でも、初めてこの人を見たときの
強烈な嫌悪感は、今はもう感じません。
ライトな感じになって来ました(笑)[グッド(上向き矢印)]

この人、昨年末の『人志松本のすべらない話』にゲストで来てました
よね。その時、同席している女優でタレントの柴田理恵さんに、
人の良さそうな笑顔を向けていたのが、とても印象的でした。

人それぞれ好みは有りますが、『苦役列車』は1200円出して
読んでも損はしない作品だと思います。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 0

コメント 0

コメントの受付は締め切りました

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。