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夏だ!読書だ!三浦しをん♪ [読書]

夏こそ読書ですよ!ってな訳で・・・
最近の私のファミレス読書はと言いますと、三浦しをんさんが
お気に入りでした[手(チョキ)]
2012年本屋大賞を受賞した『舟を編む』税込1575円も読み
ましたよ!
あ、以下ネタバレ注意!ですからね[パンチ]

舟を編む.jpg

面白かったです。辞書や百科事典の発行に携わる人たちの汗と
涙と笑いの物語。
ラストの方はもう、プロジェクトXのテーマソングが頭の中で流れて
いましたよ。
言葉というものに対しての敬意、熱意・・・素晴らしいですね。
何十年もかけて出版できた珠玉の一冊・・・。
その喜びは如何ばかりのものか。
『舟を編む』の装丁が、作品中に出てくる辞典『大渡海』の装丁と
全く同じに仕上げられているのは、心憎い演出ですね[黒ハート]
海の深い蒼を思わせる濃紺に、青白い月に照らされた銀の波を
思わせる装丁。・・・渋い上に美しいです・・・[ぴかぴか(新しい)]
登場人物も良かったです。
自分に辞書編纂の才能が有るのかどうかも分からずに、それでも
真面目に取り組む馬締(まじめ)の、ユルイ奮闘ぶり
(↑↑あ、なんか駄洒落みたいになってる!韻踏んじゃってる!)
登場人物の一人一人が個性豊かで魅力的。
辞書に載せる為に、『女性の定義』について話す所とか好きだった
なあ・・・。
確かに現代の辞書に載せるとなると難しいですよね。
『男性ではない性』とだけ書いてある辞書の話とか、感心しつつも
ちょっと笑ってしまった[猫]
体の特徴を辞書に載せてしまうと、性同一性障害の人たちはどう
なってしまうのだろう・・・とか、確かにそうですよね。
体つきが女性でも脳は男性で、男性の自覚がある人は確かに
無理矢理に女性として括っても良いものなのか・・・
辞書って、奥が深いですね。
間違ったこと載せちゃいけないし、かといって時代の流れを逆行
するような堅い考えでは、時代遅れの古文書くずれみたいに
なってしまうし。
『舟を編む』・・・なかなかの作品でしたよ[手(チョキ)]


次は同じく三浦しをん著、『まほろ駅前番外地』税込1575円
これは『まほろ駅前多田便利軒』の続編で、短編集です[るんるん]

まほろ駅前番外地.jpg

面白かった!お馴染みの愛すべきサブキャラたちにもスポット
ライトあててます[黒ハート]
星くんと由良公の話とか好きだったな。ルルたちがちょっとだけ
活躍する話も。
女性作家ならではです。女性にしか解らない微妙なプライドの
話は、ここまでするか?・・・とは思いつつも、解る気します。
そりゃ私も女性ですからね
なんか、ライバル心をサラっと剥き出しにしてくる人って居ます
よねぇ・・・純粋を装って無神経に、笑顔で攻撃!みたいな
・・・怖いね!あはは~![猫]

そして、あのくたびれた感たっぷりの多田さんが、未亡人に恋を
するなんて!(笑)←何故笑うか私[猫][黒ハート]
もう行天も楽しそう~半分面白がってるよね?!行天!

あと、行天の過去が略、明らかになりましたね。
・・・母親が育児ノイローゼで虐待に走るのであれば、父親が子
供を普通は庇います。
反対に父親が虐待するのであれば、母親が子供を庇うでしょう。
・・・でも仰天は不幸にも父と母、両方から酷い虐待を受けていた
ようです。
それも2歳とか、粗相をして当然の幼いころから。
・・・よくもまあ、殺されずに生きて・・・[もうやだ~(悲しい顔)]
ここで、『多田便利軒』で書かれていた内容が結びつきました。
行天の両親は、行天を幼いころから、とことんまで痛めつけて
おいて、彼に子供が出来たと知るやいなや、あわよくば奪おうと
して母子に近付いたんでしょうね。
ただ跡取りを確保せんが為に。
で、行天は母子を守るために両親を、長年住んでいた家から
逃げ出すほどに脅したと。
グッジョブ!行天!
・・・両親が死ぬほど怖い対象だったろうに・・・
本当に頑張ったね、行天。
遺伝子学上だけの父だと公言しているけれど、あんたはちゃんと
父として立派なことしたよ。

続編が心から待ち遠しい、そんな作品です[黒ハート]

この後は、むかし友達から借りて読んだ吉本ばなな著『キッチン』
を再読してます
記憶が蘇りますね。この作品も映画化されました。
両方とも、とても良い作品です。・・・懐かしい・・・
映画と小説で微妙に話も違うし、雰囲気も違うのですが、私は
両方好きだな~
しかし川原亜矢子さんは更に綺麗になりましたね![かわいい]

そしてその後は、夏ですよ!ホラー小説読まないとね
ってな訳で森見登美彦著『きつねのはなし』を読もうかと。

読書サイコー![ぴかぴか(新しい)]
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