映画『キャリー』を観てきました☆ (*^ω^*)♬ [映画]
『キャリー(2013)』
2013年アメリカ製作 キンバリー・ピアース監督作品
スティーブン・キング原作 100分
出演: クロエ・グレース・モレッツ、ジュリアン・ムーア
ジュディ・グリア、ポーシャ・ダブルディ
ガブリエラ・ワイルド、アンセル・エルゴート
はい、さくっとあらすじ
キャリーは狂信的な母親に育てられ、地域社会や高校でも浮いてしまう存在。普通でないことに悩んでいた。
そして内気で何時もおどおどしているキャリーは、いじめっ子たちにとって格好の標的であった。
そんなある日、体育の授業後にシャワーを浴びていたキャリーは初潮を経験する。
母親から性教育を受けていなかったキャリーはうろたえ、パニックに陥り、それをクリス、スーらイジメグループが囃し立てるのだが、それが学校内で問題になり、いじめグループは糾弾される。
反抗的で一切反省の色を見せないクリスは、キャリーをいじめた罰としてプロムに出席できなくなってしまい、キャリーを逆恨みする。
一方、一緒にはやしたてたスーは罪滅ぼしとして、自分の恋人であるトミーに、キャリーをプロムに連れて行くように頼むのだった。
クロエの魅力爆発!な予告編もどうぞ
それでは私の感想です。ネタバレ有りなのでご注意下さい
この作品は1974年にブライアン・デ・パルマ監督の手で映画化されたホラー映画ファンに絶大なる人気を誇る『キャリー』のリメイク版なんですよね。
リメイクされると報道されてから、誰がキャリー役を演じるのかホラー映画ファンだけならず注目されていましたが、クロエ・グレース・モレッツが見事役を射止めたと聞いて、私はテンション上がりまくりました
可愛い上に演技派ですからクロエ~!
『キック・アス』も『モールス』も大好きな作品です
そんなクロエが主演する『キャリー』です
突然の出血にうろたえ、怯えるキャリー。
そんな彼女にあんなモノやこんなモノを投げつけ、はやし立てるイジメグループ
欧米女子のイジメは攻撃的な上に、妙に性的に開放されているような、抑圧が表面化して噴出しているような・・・・とにかく唖然
いや~・・・普通は投げつけないですね、あんなモノ。
その上スマホで動画撮影とかもう、2013年版は進化しちゃってます。
今の時代ならではの描写です。
この時にキャリーの隠された能力、念動力が発動しシャワールームのライトがショートします。
キャリーはこの能力を図書館などで調べ、訓練したりと現代の女の子らしい強い探究心も表現しています。
体育教師のデジャルダン先生が割って入り、事態は収束しますが・・・
このあとイタすぎるイジメグループの首領クリスは実名入りで動画をネットにup!
・・・・・もうクリスはアホの子なんでしょうか?
確か弁護士の娘だったような。イタイ!イタすぎる人権意識
その場に居た人間は限られてるんだから、すぐに足が付くとか考えも回らない辺り・・・・
バカッターって、こんな感じなのかな。理性が働く前に『思いつき』という無駄に優れた瞬発力でやっちゃうから
デジャルダン先生を演じたのはジュディ・グリア。
『13ラブ30』でトムトム、『ヴィレッジ』ではアイヴィーの姉を演じていました
結構好きな俳優だったりします。リメイク版のデジャルダン先生はとても良い先生なので、なんか嬉しいです
キャリーの母、マーガレットを演じたのはジュリアン・ムーア
この配役も素晴らしかったと思います。
下手をするとマーガレットは狂信的なサイコママな部分が強調され、醜悪な怪物のようになってしまう恐れが有ります。
でも屈折してはいるけれど、ちゃんとキャリーに愛情を持っていることを描いていました。
一般的に見たら変わった愛情の注ぎ方だとしても。
狂信的故に性的な欲望自体を罪で悪と信じるこの母は、夫と禁欲を誓い合うも失敗し、キャリーを出産します。
生まれ落ちた我が子に一度はハサミを振り上げ、殺そうとするので
すが・・・・・・・出来なかった
母の本能、我が子への愛情の方が勝ったんですね。
キャリーを守るためと称して行動を支配し、殆ど虐待のような愛情を注いでしまう、哀れな母親ですが・・・
ジュリアン・ムーアがこの危うげで、どこか悲しげな母を演じきりました。
キャリーが憧れる高校の人気者、トミーを演じたのはアンセル・エル
ゴート。
いや~・・・このトミーは絵に書いたような爽やかナイスガイです。
これはキャリーも好きになりますね。王子様ですな~
女子にモテモテの人気者なのに全く自覚してないし、嫌味な所が全くない真っ直ぐな子です。
学校の男女共に人気が有るトミー
トミーにはれっきとしたスーという彼女が居るのですが、スーの罪滅ぼしも有り、全くの善意からキャリーをプロムに誘います。
迷いと葛藤を乗り越え母親の反対を押し切り、自作のドレスで着飾る
キャリー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・惨劇の幕開けです ・・・・・・・・・・・・
イジメグループの首領クリスとその彼氏による、イタすぎる報復です。
実際こんなことする子がいたら本気でドン引きです
まず農場に行ってポッチャリなキャリー似の豚を見つけて惨殺
その血を搾り取ってプロム会場の天井にセッティング!
出来レースなキング・クイーン投票を仕組んだ後は・・・・
こうなると!
クリスだけならず彼氏までアホの子でした!
これが犯罪行為だと分かっているのに、それでも止められないこの二人は一体何なんでしょうね。
いよいよ警察が介入してきたらすぐに足付くだろ
こんな人たちの心理なんて考えるだけ無駄だろうけど。
ラストまでの怒涛のサイキック・タイムです
あれってトミーは頭を打って亡くなってましたよね既に・・・・
キャリーの押さえ込んでいた全ての鬱憤が悲しみと共に爆発します!
ここの映像は流石に2013年版の方が素晴らしい!
クロエの表現力は申し分ないし、CGを駆使した演出も良かった!
原作でも、デ・パルマ版映画キャリーでも確かデジャルダン先生は死んでしまうんですよね。
血まみれになり無様に血で滑って転んでしまうキャリーを見、笑ってしまったから。
2013年版キャリーだとデジャルダン先生は、最初から最後まで良い先生でした。
・・・・・・だからキャリーも殺さなかったんですよね。
ここを変えているのも好きです。
惨劇のプロム会場から逃亡するクリスとチンピラ彼氏。
逃がしてなるものか!と追うキャリー。
ここも良かった!結論的に車のシートベルトって本当に大切だなと思わせる、良い演出
本当に安全第一、シートベルトはしめましょう
シートベルトしめないとこうなっちゃうんだからね!
この作品はアメリカでも評価が2分しちゃっているような作品です。
ブライアン・デ・パルマ版の人気が圧倒的なので。
・・・ぶっちゃけリメイク版は評価が低いそうです
リメイクはオリジナルの新鮮な衝撃の記憶には勝てないですからね。
オリジナルを神聖視していない人がリメイクを観たら、評価はまた違うと思うんだけど。
このオリジナルを褒めとけば映画通なんだぞ!的な風潮・・・苦手。
私はリメイク・キャリー好きですけどね~・・・・監督のキンバリー・ピアースが女性なので、現代女性が納得できる描写が多いですし、何と言ってもキャリー役にクロエ・グレース・モレッツ、母役にジュリアン・
ムーアを持ってくることで、人物に対しての共感度は素晴らしく高いと思います。
人物の内面描写とプロムの惨劇シーンは、リメイク版キャリーの方が私は好きです。
原作者のスティーブン・キング的にはどう評価してるのかな。
・・・・・ラストのキャリーのお墓に亀裂が走る所は、どういった意味が有るんでしょうか。
客観的に観ている方はキャリーを酷くいじめたからからこそ、こんな惨劇を引き起こしたのだ・・・と思えるのですが、この後に及んでキャリーのお墓に『地獄で焼かれろ!』とか落書きする人も居て。
・・・・・・キャリーを含めた全員を指して、報復の愚かさと虚しさを伝えて居るのかな・・・・と感じました。
どこかで一人一人が気付かないと、悪意の螺旋は終わらんぞと。
キャリーは前売り券を買って観に行ったので、特典を貰いました
『キャリーのコンパクトミラー』
どうですかこの一切の乙女チックを排除した血みどろデザイン!
特典は付けてくれると嬉しいけど、ちょっと笑っちゃいました
もうちょい可愛く仕上げても良かったんじゃ・・・・
オマケ
今年の9月にアメリカで発売されたスティーブン・キングの新作、
『Doctor Sleep』ですが、早く日本でも翻訳版が発売されないですかね~!
こういう時スラスラと英語が読めたら良いのにな~・・・と。
また翻訳されんの遅いしね
あの名作『シャイニング』の続編的な内容で、シャイニングの能力を持つ息子のダニーが成長した話しなのだとか。
中年男性に成長したダニーは父親と同じアルコール依存症と戦いながら、シャイニングを持つ幼い少女と出会い、子供を食い物にする怪物と対決する。
アメリカでは小説刊行にあたってCMまで流れるくらいです。
小説のCM!キングの人気が伺えます。
クオリティー高すぎ!
人気が出たら映画化とかされるかもしれませんね