『やまもとありさ』さんの作品を読みました Σ(●ﾟдﾟ●)

漫画家のやまもとありささんが、連載２日前にして掲載中止を言い渡されてしまった作品、『あいこのまーちゃん』が、やまもとさんのブログに掲載されておりました。
遅ればせながら私もブログで感想を


『あいこのまーちゃん』第１話は、１５ページというコンパクトな作品です。
読んでみて何が『有害図書』に該当する可能性があるのか・・・・
たぶんこの４箇所でしょうか。

①
学校の教室内で中学1年生の女の子が生理用品を、そのままの状態で持っている。

②
生理用品を目ざとく見つけた同級生男子が、知識の乏しいままに、はやし立てる。

③
あいこちゃんが自分の下腹部をグーパンチ！
　

④
まーちゃん盛大に吐血！(あわわっ)　　　


・・・・辺りでしょうか。
まだ1話目だけしか公開されていないので、完全な感想は書けませんが、感じたことを書いてみますね。

この作品の中学1年生くらいの子たちは男女共に未熟な危うさを感じます。
私自身、生理用品を直に持ってる女子を教室で見かけたことないので、少し不快に思いました。
これって意外と有ることなの？？
そんな未熟な女子よりも更に数ランク未熟な男子たち。
囃し立てるとか・・・・(苦笑)・・・アホだな～・・・
これは日本の性教育のお粗末さが原因で、起きそうなことではありますけど。
間違った知識で囃し立てるのは、正しい知識を家庭でも、学校でも教えられていないからですね。
恥ずかしいことでも汚いことでもないんですけどね。
そしてこれを青年誌で描く意味が分かりません。
青年にさしかかってもこの中学生男子レベルの知識しか持たない方も居たりするのでしょうか

他の子が当然のように持っているものを、自分だけが持っていない、それによる焦りや不安、怖さは上手に表現出来ていると思います。
でも表現の仕方が少々過激ですね。
あいこちゃんが焦りや苛立ちから下腹部をグーパンチするのは、女性の視点で観たらかなり不快です。
(男性だって大切な所、まず自分で殴らないでしょ・・・)

たぶん、ここが一番問題視される部分ですね。
下腹部を殴った直後にまーちゃん吐血！！
表現の自由は何を描いても良い自由では無いですからね。
作品を読む側の視点で不快だと思われる部分との、せめぎ合いですね。
大事なのは両者を何処まで摺り合わせるか。
下腹部を殴って初潮を迎える女の子の話とか・・・・私個人的には正直どうかと。
明らかにこれは間違った描写で、冗談なのだと気付ける人ばかりでは無いでしょうし。
でもそれを言ったら、どんな作品にも当てはまるのですが。

正直この作品を読んで未成熟な女の子の体に欲情するド変態(笑)が、少なからずも存在するのでは・・・と、容易に想像出来てしまう部分が、冗談抜きで最大に不快かも・・・と思いました
怖いのはそういったド変態(何度もスミマセンね(笑)が、作品に触発されて犯罪に走ること。
これは子供を持たない人でも、大人なら多少の危機感は感じるのではないでしょうか。
「考えすぎなんだよ！」では済まされないですよ。
被害者や家族にしてみたらね。
だからこそ社会で有害図書だなんてものが問題視されるのでしょう。
私は作品を読んで救われる人よりも、作品で傷つけられる人のことを考えたいです。


只・・・これを掲載２日前まで良しとしていた担当者と、２日前に中止を決めた徳間の担当者は、もう少し速い時点で何とか出来なかったのかな・・・とは、やはり思います。
何作も描かせておいて、２日前にやっぱり載せられないって・・・
書き直す機会も与えないで掲載中止は、一般人の私の目から見てもおかしいのではないかと思います。
(私は紙に印刷される雑誌を普通に想像していたのですが、Ｗｅｂ上で掲載されるタイプの雑誌なのだそうですね)


厳しい感想を書きましたし、この1話目を読んだ時点ではもしコミックスが出たとしても、私は購入しようとは思えません。
ですが、続きが気になる強烈なインパクトの作品であるとは思いました。
その点では人を惹きつける魅力が、やまもとありささんの作品には少なからず有るのではないかと。
それに絵がお上手ですよね、流石に
魅力的な女の子が描ける方だと思うので、共に魅力的な男の子キャラも登場すればバランスの良い多くの人に愛される作品になるかも・・・
(そんなものを、やまもとさん自身が求めていないのかもしれませんが)
やまもとありささんの『あいこのまーちゃん』ですが、もうすぐ閲覧数が２０万回を超えそうです。
感想も沢山寄せられているようです。
これを機にやまもとさんの創作活動が良い方向に進むと良いなと思いました。
人生悪いことばかりでは無いですからね












　　

タグ：やまもとありさ 色んな見方する人が居るんだなと思わせてくれる作品。