映画『エンドレス・フィアー』を観ました(*ﾟДﾟ*)

桜も見頃で春ですね～♪
でもまだ朝夕は寒いので、風邪引かないようにね

『エンドレス・フィアー』
２０１３年アメリカ製作　アンソニー・ピアース監督作品　９４分
出演: ウナ・ジョー・ブレイド, マイケル・マドセン, ハンク・カートライト

空前絶後の超絶怒濤のピンサイコ！
その名もジャスティス！！イエーイ(ノﾟДﾟ)八(ﾟДﾟ　)ノなあらすじどうぞ

薬物所持と育児放棄の疑いで裁判を控えていたリンダはある夜、1台の車に連れ去られ森の奥に置き去りにされてしまう。首輪で繋がれ逃げ出す事もできずにいると、土に刺さった1本のパイプから女性の声が聞こえて来る。リリーと名乗るその女性は、棺桶に入れられ土の中に埋められているのだとリンダに告げる。そして他のパイプからも、同じく誘拐され埋められた者達の声が聞こえて来るのだった。


それでは感想です。
この作品は日本で劇場未公開でしたが、レンタルでは観られます。
観た方の感想が真っ二つに割れてしまうような作品なので、劇場未公開なのも致し方ないんでしょうかね。
万人受けはしないと思います。
ですが、私は結構好きな作品です

ラスト3分間くらいで一気に種明かしするのですが、その種明かしまでの９０分程がかなり質の悪いサスペンスホラーを装っています。
これはもう完全に確信犯ですね。装っています( ´´ิ∀´ิ` )
それだからこそラスト３分が生きてくるというか・・・・
でもこの種明かしが有ったとしても、観た後に気に食わないと感じる方は多いんじゃないでしょうかね。

私はこのラストが好きだし、正直言って泣けて来ました

この作品はネタバレしちゃうと全く面白くないと思うので、ここまで一切触れてません。
感想が真っ二つに分かれる作品だし、評価もあまり高くないです。
それでも興味持たれた方は、自己責任で観ていただきたい。

これから観るって方は以下からのネタバレは読まないことをお薦めします。
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この『エンドレス・フィアー』はマイケル・ダグラス主演の『ゲーム』が好きな方は、結構気に入るんじゃないでしょうか。

『ゲーム』は種明かしするまでも一級のサスペンス映画だと思いますが、種明かした後ですらも一級の作品だと思います。
この作品には及ばないまでも、『エンドレス・フィアー』は系統的にはこんな感じですかね
M・ナイト・シャマラン監督の作品が好きな方も、意外と好きなんじゃないかな。

ヒロインのリンダはドラッグ中毒なので、正常な判断力を失い、それ故に幼い我が子二人を育児放棄してぞんざいに扱います。

子供が欲しいとねだった安い品物ですらも我慢させ、自分の薬代に使う有様。
このままでは子供の命も自分の命ですらも危うい状態です。
麻薬に溺れて悲惨な生活をしている姿を細かく描写しているので、これこそが作品として伝えたい部分なんだろうなと感じました。

私は幸いなことにドラッグが簡単には手に入らないような環境で育って来たのですが、そんな私にもドラッグは安易に手を出してはいけない物だと伝わってきます。
ここまでの常習的な中毒患者になってしまうと、半端な更生プログラムじゃ再犯率はかなり高いのでしょうね。
正直私には専門知識は皆無ですし、ヒロインのリンダが受けた行為は手荒な方法であると思います。
それでもリンダが「今生きていられて本当に良かった」と、心の底から思えるような怖い体験をさせるのって、心理学的にも有効なのかもしれないと思いました。
ラスト３分の種明かしでも新聞記事として出てきますけど、統計が出てたりするんでしょうかね。
実際に誘拐された経験のある麻薬中毒患者の生存率は高いのでしょうか。

薬がある程度抜けて正常な思考が出来るようになったリンダが、次第に自分の命も子供たちの命も大切だと気付き、引き離された我が子への愛情を思い出す辺りの描写も良かったです。

何といってもラスト３分ですよ。
まさか只のサイコ野郎だと思ってたジャスティスの正体が・・・・(´；ω；｀)

実際に人ひとりの命や人生を救うのって大変なことだし、成し遂げようとすると並大抵の労力ではないですね。
多くの人の親身な手助けが要るんだと思います。
一人の中毒患者の更生の為に、多くの人たちが親身になって取り組む姿に感動しました。
ラスト３分間に全てが凝縮されています。

サスペンスホラーだと思って観ると今一つどころの話じゃない作品なのですが、麻薬中毒患者の更生や人生の再生物語として観ると、この作品はかなりの良作だと思います。
タイトルの『Endless fear』の意味も、ラストではガラッと変わります。
私はラスト３分間でそう思いました

それにしてもマイケル・マドセンの思わせぶりな使い方が最高でした！

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